障害のある若者のための自由活動所
以前訪問した団体の人からの紹介で、障害のある若者のための余暇活動スペース「ヤングプラス(仮称)」を訪問させていただいた。
ヤングプラスは、当事者団体が始めたプロジェクトだったが、少し前に自治体の運営に移行したとのこと。
音楽スタジオ、ダンススタジオ、アトリエなどがある、文化的な活動のための建物の一角に部屋がある。
建物は、レンガ造りで古い建物をリノベーションして再利用、といった雰囲気。
これまでその存在をほとんど知らなかった。
ブザーを鳴らして、ドアを開けてもらう。中に入ると、スタッフが3人。
挨拶をする。コンタクトを取ったルイーズさんに、案内してもらう。
ヤングプラスは、2部屋持っている。一方の部屋はメインの部屋という雰囲気で、テーブルやソファが置いてあるほか、工作道具やボードゲームなど様々なものが置いてある。もう一方は、少し狭く、テレビとゲーム機器、それからクッションなどが置いてある。
程なくして、どんどんと人が入ってくる。みなさん、それぞれ気ままに過ごしている。お茶を飲みながらおしゃべりする、テーブルで工作をする、ジェンガやボードゲームをする、スマホを見る、テレビゲームをする、などなど。
映画観賞会、ボクシング、などなどの様々なイベントも定期的に企画されているようだ。
日常を過ごすことの難しさ。退屈、不安感など。人とつながることで、生きるための動きが生じてくる。時に衝突も生み出すだろうが。
社会福祉とは何か。幸せでいられるようにすること。流動的であるし、主観的でもあるし、判断が難しい。
何を目指せばいいのか。発展、進化、改善、なのか。問題を発見して、改善して、新しい価値を創出して、というような活動が必要とは限らない。静かに落ち着いて時間をやり過ごすことが必要なこともある。
そういう人たちのための資源を、どのようにどれくらい再分配するのか。その活動の価値を、どのように言語化して、どれだけ認めるのか。
ただ、楽しく過ごすことにも、大きな価値がある。それは難しいことでもあると思う。
ルイーズさんが、来週ある企画のためのゲームを考えていた。苦労もしていたがぽんぽんとアイデアを思いついて話していくので、すごいなぁ、自分には思いつかないなぁなどと考えていた。
また顔を出しに行こうと思う。